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【この記事の概要】
部下とのコミュニケーションを円滑にするためには、人間関係や信頼関係を築くことが必須条件。
部下は「認められたい」という気持ち、承認欲求を抱いて上司に接します。上司であるあなたは、それを受け止め、どう応えるかを求められています。つまり、役職や立場が違えば、役割も責任も違うことを理解して行動すれば、部下はあなたの働きかけを正しく受け取り、やがてあなたを認めてくれるようになります。そこで今回は、円滑なコミュニケーションを図る「認める」方法について解説します。
部下とのコミュニケーションを円滑にする「相手を認める」
コミュニケーションの根本である人間関係や信頼関係を築く
コミュニケーションを円滑にする方法の三つ目は「認めてあげる」こと。つまり、部下や相手を認めることだ。
「認めてあげる」とはどういうことかというと、要は、部下の存在を認め、部下のことを考えてくれる人のこと。そこで部下から「何々さんは私のことを考えてくれてる」と思ってもらえないと人間関係も信頼関係もできないのでコミュニケーションは上手く行かないんだ。
そして「考えてくれてる」というのは、こう言うと語弊があるかもしれないが、本人がそう思っていれば充分だ。
その意味で部下とのコミュニケーションを円滑にするポイント3は相手の主観次第になる。
逆に言えば、実際部下のことを考えてあげていても、部下がそう思えなければ意味がない。部下に伝わっていない。伝えられていないことがリーダーとしてのコミュニケーション上の問題だからだ。
役職や立場が違えば、役割も責任も違う
「俺の言う事を理解しろ」的なリーダーシップスタイルは通用しない
部下は「僕を認めてください」というスタンスで上司に接してくる。一種の承認欲求だ。
昔のリーダーは「俺を認めろ。お前は俺の言う事を理解しろ」でよかったが、今は逆だ。先に部下を認めて承認欲求を満たしてあげないと、こっちも信頼されない。
損な役回りだと思うよね。承認欲求なんて幼稚なこと言うなと思うよね。でも、仕方ないの。部下は皆さんより色々な意味で仕事の立場が違うんだから、「俺の大変さを理解しろ。」って言ったってわかるはずないんだから。
だけど、リーダーのほうは、あなたさえその気になればわかるんですよ。それは自分も昔、彼らの立場にいたから。そこから頑張って今リーダーになった人は、自分の経験に照らして彼らを理解することができる。
先にわかってあげられるのは上司のほうなんだ。部下は上司の経験が無いんだから、上司のことをわかってもらう期待は抱かないほうがいい。
いいじゃないか。それで業務が捗ってPDCAが上手く回って、チームが気持ちよく働けるならさ。
会社を良くするために変わるべきは社長か?それとも中間管理職か?
このようにいう筆者に、こんな質問が出た。
「そうすると、リーダーの承認欲求はどう満たされるんですか?店長はいわゆる中間管理職ですが、自分が上から認められ評価されていなければ、部下を認める気持ちの余裕も持てないのでは?」
私の答えはこうだ。
「問題ない。仮に経営陣から認められなくても、部下に認められ信頼されればリーダーの承認欲求は満たされるから」。
中間管理職はみんな言うんだよ。「社長さえ変わってくれたらうちももうちょっと良くなるのに…」みたいなことを(笑)。
そうじゃないの。実際は、リーダーが部下に信頼されている様子を見て経営陣はリーダーを評価するの。「あいつ偉いな。大したもんだな」という風にね。
むしろ、こっちの順序のほうがケースとしては多いと思うよ。昭和の時代ならともかく、今の経営者は従業員のことをよく見ているし、そこまで薄情じゃないから。
私なんか、よく冗談で、「社長が変わったらあなたクビですよ」って言うからね(笑)。「社長があんな風だからあなたでもリーダーが務まるんですよ、社長がもし完璧な人だったら、リーダーシップに悩んでる時点であなたなんかとっくに辞めさせられてますよ」って。
誰が先だっていいじゃない。何度も繰り返すけど、それで現場が上手く回ってみんなが気持ちよく働けるなら。リーダーの仕事はそれに尽きるんだからさ。


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