
トレーニングを怠るリスクと「慣れた頃退職」
トレーニングを軽視することは、店舗にとって計り知れないリスクを招きます。よくあるケースは、仕事を覚えて入社して独り立ちまでは重点的にトレーニングするものの、仕事に慣れてくると教えなくなり、任せてほったらかしにしてしまうことです。店長自身の仕事で忙しく、次に教えることも不明確で、何を教えていいのかも分からない状況もあるでしょう。
1.「慣れた頃退職」が人手不足を招く
実はこの状況が人手不足を招いている大きな原因の一つです。その状態を続けていると、仕事はマンネリ化し、つまらなくなり、結果として従業員が辞めてしまうのです。これを「慣れた頃退職」と呼んでいます。
単純作業の繰り返しやマンネリ化は、人の成長の源であるモチベーションの低下に繋がり、給与(お金)だけがモチベーションの源となってしまうこともあります。これは二大退職原因の一つで、もう一つは人間関係上の問題です。
2. 店舗の戦力損失と悪循環
このような事態は、店舗経営において最も非効率で、戦力的損失に加え、精神的にも大きなショックとなります。このような状況下で店に残る従業員は、どちらかというとわがままであったり、現状維持タイプで安定主義の場合が多い傾向にあります。
そのため、たとえ新たに人を採用しトレーニングしても、「慣れた頃退職」が繰り返される可能性のある労働環境にあると言えます。
3. キャリアパスと権限委譲で成長を促す
教えればできるのに教えない。人間関係上の問題でせっかく戦力化した人財の「慣れた頃退職」をさせないためにも、キャリアパスプラン(職能階級制度のことで、各ランク、賃金、必要業務や評価基準が明示されたシステム)で会社の職位別基準と現在のレベルを把握してトレーニングを継続することが必要なのです。
承認欲求が満たされることで人は成長していきます。入社後のキャリア開発に応じて教えることは山ほどあります。いかに自分の仕事を権限委譲できるかが重要です。「パートやアルバイト、学生や主婦だからダメ」という偏見はNGで、成長を阻害します。
リーダーの条件:人を育成できる人のみがリーダーや店長になれる
人を育成することは、感情ある人間を扱うため、困難を極めるかもしれませんが、絶対に避けては通れないことです。
せっかく苦労して確保したスタッフも、適切なトレーニングなしではあなたの期待した成果は得られません。そして、部下をトレーニングし、育成できる人のみがリーダーや店長になることができます。
人の育成ができない人は絶対にリーダーにしてはいけません。人の育成ができることは、リーダーシップの原点であり、店舗経営の原則です。なぜなら、「自分でできないことを部下に求めても、反感を買う」だけで、人は育たないからです。
※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

