【新年度の初動対応・BCP・新入社員教育】経営者が今、即実践すべき「人命を守る4ステップ」 店舗防災のすすめ 2026年3月編

店舗の非常持出袋を確認する経営者。新年度の初動対応を確実にするため、BCPの棚卸しと併せて備品を再点検。新入社員に安心感を与え、人命最優先の経営理念を現場に浸透させるための、経営者が今すぐ実践すべき具体的な準備風景。

 2026年3月、新年度を目前に控え、店舗は活気づく時期。しかし、予測不能な地震や自然災害から店と従業員を守る準備は万全でしょうか?今、選ばれる店は「安心・安全」を経営の根幹に据えています。

新年度、新入社員を迎える今こそ「守りの経営」を固めるチャンスです。
困難を突破する「心構え5箇条」で、組織の防災マインドを統一する
避難経路の共有からA4一枚のマニュアル化まで、具体的かつ簡潔な構築術
熊本地震の教訓から学ぶ「繰り返しの揺れ」への備えと習慣化
スタッフの意識を劇的に変える「見せる防災」の導入メリット

新年度のスタートを「安心・安全」という信頼の土台から始めるための、即実践マニュアルを解説します。

この記事の目次

3月・4月は「店舗防災」の基本システムをアップデートする絶好の機会

 桜の季節、4月には多くの店舗が新入社員や新しいアルバイトスタッフを迎え入れます。街中に新鮮な気分とやる気が溢れるこの時期は、店舗経営において「防災体制」を刷新する最高のタイミングでもあります。

多くの店長や経営者が「マニュアルはあるが、スタッフが把握していない」「備蓄品がどこにあるか不明」といった課題を抱えています。新年度のスタートは、こうした過去の反省を活かし、計画していたことを実行して「人命を守る態勢を整える」チャンスなのです。

新入社員には、技術だけでなく「自分の命とお客様の命を守るプロ」として、たくましく育ってもらいたい。そのためには、店舗の基盤となる「店舗防災のOS(=店舗運営を支える基本システム)」を、この3月・4月で最新版にアップデートしておく必要があります。

【原点】困難を乗り越えるための「心構え5箇条」

具体的な実務に入る前に共有すべきなのが、不測の事態で折れない「心の備え」です。一般社団法人災害防止研究所が提唱する「困難を乗り越えるための心構え 5箇条」は、店舗が危機に直面した際の強力な羅針盤となります。

 1. 目標をはっきり意識すること
 2. 目標実現に向けて夢や希望を持つこと
 3. どんなことがあっても、あきらめないこと
 4. 人への奉仕と思いやりをもつこと
 5. 信じること

この5箇条が浸透している現場は、いかなる困難も乗り越える力を備えています。詳細はぜひ公式サイトの解説をご覧いただき、新年度の研修でも「折れない心の土台」として共有してください。

【即実践】人命を守る態勢を整える「4つのステップ」

 年度初めのスタートは、計画したことを実行に移す絶好のチャンスです。以下の4項目を、まずは「即実践」してください。これができれば、店舗BCP(事業継続計画)の第一歩が完成します。

1.避難経路と避難場所の再確認・共有

 店舗内の「安全経路図」を最新の状態に更新していますか? 単に掲示するだけでなく、新入社員を含めた従業員全員で実際に歩いて確認することが重要です。

アクション: 店舗内の目立つ場所に経路図を掲示し、バックヤードでも共有。

2.緊急連絡体制の整備と記録の徹底

 従業員本人だけでなく、その家族や主要取引先の緊急連絡先リストを作成してください。災害発生時、誰が誰に連絡するかの「連絡要領」をシミュレーションしておくことが不可欠です。

ポイント: 「連絡したこと」を必ず記録し、安否確認が完了したかどうかを可視化する仕組み(安否確認システムやチャットツールの活用)を導入しましょう。

3.初動マニュアルを「A4一枚」に凝縮する

 分厚いマニュアルは、いざという時に読まれません。「発災時に誰が何をするか」という任務表を、A4一枚に簡潔にまとめ、誰の目にも触れる場所に掲示してください。

ヒント: 役割分担(火元確認、避難誘導、お客様対応など)を明確にします。

4.予測能力を鍛える「最悪を想定した避難訓練」

 防災の成否は、これから起きるかもしれない事態を「予測する能力」で決まります。「考えたことだけが身につき、身についたことだけが役に立つ」のが危機管理の本質です。

アドバイス: 営業中の満席状態、深夜の少人数体制など、最も困難な状況、最悪の事態を予測し、それを避けるための訓練を徹底してください。

※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

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