佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 3.身内意識が生む弊害

佐藤勝人 実践的リーダーシップ サトカメ 勝人塾 商業経営 コンサルタント 受講生

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【この記事の概要】
 「リーダーシップを発揮しようとする際にありがちな問題である身内意識が生む弊害を知る」
 身内意識が生む弊害は、人の成長を阻害するだけでなく、会社にとっても部下本人にとっても悪い影響しか生まれません。そして、身内意識に起因する悪い影響の典型がこれ。隠ぺいです。「組織的隠ぺい」や「防衛姿勢」となって表面化するのですそして、問題解決において現実は正論だけで矯正できるほど単純ではなく、リーダーは正論の限界を踏まえることも必要なのです。

リーダーシップを発揮しようとする際にありがちな問題を知る[身内意識が生む弊害]

 前回に引き続きリーダーシップについての総論的な話をもう少し掘り下げてみます。

下の表をご覧ください。私が考える「リーダーシップを発揮しようとする際にありがちな問題」を列挙したものです。

今回は、④~⑤について説明していきましょう。

リーダーシップ 問題

④【身内に対する意識】

 そして四番目。これがやっぱり問題なのですよ。身内に対してはつい甘くなる。贔屓してしまう。ここで身内と言うのは親族に限りません。出身校が同じとか、同じグループの会社どうしであるとか、単純に同僚であるとかだけでも身内意識は生まれます。

身内意識が良いほうに作用した時代もありましたが、今は弊害のほうが多い?身内だからと贔屓していたら、いつまで経ってもその人は成長できません。成長しなくても一生抱えきるつもりなら、つまり、終身雇用を保障するならいいですよ。

でも、これからの会社機能として身内という理由だけで無能を抱え込む余裕ありますか?無理でしょう。できないでしょう。

だったら成長の機会を本人に与えてあげないと。それをせず部下からの受けの良さだけ考えていたら、お互いに気分はいいかもしれませんが、会社にとっても部下本人にとっても悪い影響しか生まれません。

⑤【組織的隠ぺい・防衛姿勢】

 身内意識に起因する悪い影響の典型がこれ。隠ぺいです。

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