人を大切にする経営「京セラフィロソフィー」 1.経営理念とは何か

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経営理念に関する稲盛和夫さんのエピソード

経営理念の重要性を理解していただくために稲盛和夫さんが言われているエピソードを3つ紹介

その1 NHKテレビでのアナウンサーに対する稲盛和夫さんの対応

 稲盛さんの経営を紹介する講座で経営理念の重要性を十分話されたことに対してアナウンサーから以下の質問がありました。

「経営理念の重要性は分かりましたが、もし経営理念に沿った行動をするならば会社がつぶれるとしたらどうされますか?」という質問に対して、けげんな顔をされて「そのようなことは本来ありませんが」と前提を置かれたうえで「私はこの考え方で経営をすることを説いていますのでもしそのようなことになれば経営理念に従った行動をとり会社がつぶれても仕方ありません」それほど経営理念は重要です。と答えられました。

その2 第二電電を立ち上げられた時のエピソード

 これは稲盛さんのセラミックでの成功に対して、人は稲盛さんがセラミックに関して深い技術と見識を持っていたから成功したのだと世間では見られていました。

しかし稲盛さんは京セラの成功はフィロソフィー(経営理念)によると考えられており、そのことをいくら言っても世間が信じてくれなかったのでそれを証明するために技術は素人に等しい電気通信の分野で「動機善なりや私心なかりしか」という経営理念を掲げてフィロソフィー経営を実践することで第二電電の経営を成功されました。

そして稲盛さんは、その成功で経営理念の重要性を証明されたのです。これはJALの再建でも同様です。JALではフィロソフィー経営で見事に再建を成功に導かれました。実際に再建の過程でJALではフィロソフィーの自主勉協会がいたるところで発生していわば社風としてフィロソフィーの共有化が図られました。

その3 稲盛和夫さんが京セラの取締役を降りられた時のエピソード

 稲盛さんはフィロソフィーが経営での最重要事項だと考えられていることから、フィロソフィー教育を最重要と位置付けて社内で部長さんが講師となって定期的に稲盛さんの講演ビデオを教材として血肉化を図られていました。

そしてそれが定着したことを見届けて取締役を降りられました。その際「フィロソフィーが潰えるときに京セラは潰える」という言葉を残して引退されました。それほどフィロソフィーを重要視されていたのです。

「経営の神様」松下幸之助さんの教えと成功確率

 稲盛和夫さんより先に「経営の神様」と言われた松下幸之助さんは「経営の最短距離」として経営理念を位置付け松下幸之助さんは経営理念を「経営者が命を懸けて追及できる考え方」として経営理念を位置付けておられます。

そして経営の成功は経営者がただ一人自分の人生の目的を経営に見出してそれを理念化できたときに経営は成功が約束されると考えられて「経営成功の最短距離は経営者が経営理念を悟ること」だと定義されました。

そして「経営者が経営理念を悟れば経営は50%成功する。そしてそれを社員が共有できればさらに成功確率は30%高まる」とされました。つまり経営理念以外の要素はたったの20%しかないことになります。ということはいわば経営は経営理念で決まるということになります。

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