(最新版)社員のための課長業・部長業・役員業 10.課長業の10箇条[中編]自らができないことを部下に求めても反感を買うだけ

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【この記事の概要】
 課長の役割と条件② 課長は実務の手本を示すことができて見本となるレベルで、徹底的に習得してから部下を育成する
 IBMでもトヨタ自動車でも課長が品質の責任者として実務ができることが必須条件です。まずは、課長が手本を示すことができて見本となるように、徹底的に習得させから部下を育成します。自らができないことを部下に求めても反感を買うだけです。この徹底がないと一人前の人材を作ることは出来ません。こだわりを持って例外を認めない運用が必要です。他に、京セラのアメーバ経営会議などの事例から、一人前の人を育成するための課長の条件を解説します。

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4.こだわりを持って例外を認めない運用が必要です

IBMでもトヨタ自動車でも課長が品質の責任者として実務ができることが必須条件です

 IBMでプロジェクトマネージャーになる人だと、実務が出来なければしょうがないので、中途で入ってきた人で、その役職になる人は、徹底的に、出来るまでやらせています。

トヨタでも例えば新たな業務に着手する場合は、まず課長に習得させてそれからその課の業務として行わせます。ここを徹底させないと一人前の人材を作ることは出来ません。

多くの会社で、課長が品質の責任者として品質保証を行えていないことや、一人前の人間を育てられていないのですが、それは、その会社では課長が出来る状態には作られていない、ということなのです。

それは、上手くいかない体制を取っているから、上手くいかないのだ、と言えます。

5.全員を一人前に育てるには、課長のスキルとして伴走、再現法、が必須です

これらを駆使しながら人間理解をもとに信頼されるスタンスができていなければいけません

 課長として、部下と伴走して、状況を把握しながら、責任を持って、部下がやるべき、作るべき結果を、作らせる技術が大切です。

あとは、部下がどのように考え、どう行動したのかを、再現法で明らかにさせ、どこに問題があり、どうすればきちんと出来るようになるのかを、その人の能力や性格、考え方に応じて、適切な指示を出しながら、全員がきっちりと一人前になるように育て上げることが重要です。

そのためには、伴走、再現法が必須です。

また、そのための大前提として、人間理解と、社員に信頼されるスタンス、これが重要です。

信頼スタンスの条件は、

①仲間だと思って頂ける。

②自分を優秀だと認めてくれる

ができていることが必要になります。

6.5の理解が不十分ですと自分の心の投影を正しいと勘違いし、誤りを犯します

部下ができない、と言っている人に限って、自分の劣等感を部下に投影し、精神的に追い詰めてしまうため、部下ができるわけありません

 「彼は力が無いので自分がやる」と言って、給与の高い自分に見合った仕事をせず、給与の安い部下の仕事を自分が行い、部下を責めるという間違いをまことしやかに吹聴する誤りを犯します。

部下ができない、と言っている人に限って、自分の劣等感を部下に投影し、それでできない、と言って部下を精神的に追い詰めてしまうため、部下ができるわけありません。

その感情は、自分の劣等感の投影であり、そういう人は人を育てることが出来ずに、逆に、人を潰す天才だ、と言えます。

そういう人の言葉を額面通り信じることなく、人を育て、部下の力を発揮させるような関わり方をどうようにすれば出来るかを、常に意識しながら育てていく必要があります

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