
リーダーとしての自覚「ドミノで働く誇りとプライド」
クリスマスシーズンの12月の夜、閉店時間近くに冷たい雨から雪に
クリスマスシーズンの繁忙期に加え、雨が降ると何倍もの注文が入る。そのような中、クローズ時間近くになって、それまで降っていた冷たい雨が雪に変わった。
ドライバーのユニフォームは冬用にウィンドブレーカーとジャンパーが上下セットで用意されており、ある程度の雨や寒さには対応することができていた。
しかし突然、しかも初めての雪の中のデリバリーはハンドルを握る手をかじかませ、安全運転に支障をきたす事態となっていた。デリバリーから帰ってくるドライバーからは「手が冷たくで運転できない」「危うく転びそうになった」との声が続出していた。
そういう私も雪の中のデリバリーは初めてで、手が凍ってしまうのではと思うほどの冷たさを感じながら仕事をしていた。雪は短時間で止んだのだが、この事態をなんとか対処しないと本当に事故につながると思い、グローブの導入を店長にお願いした。
結果はグローブまではいかなかったが、店舗で軍手を用意してくれることになったのだ。これだけでもドライバーたちは喜んでくれた。そして寒い日でも(若干ではあるが)寒さをしのぎ、安心してデリバリーができる環境を作ることにつながった。
当時はまだ、アルバイトリーダーというポジションや役職はなかったが、気がつくと自分がその位置に立っていた。
それは店長からの名でもなくオープニングスタッフで年齢が一番上だったからでもない。ドミノピザが本当に好きだったからだと思う。日本初のデリバリーピザの店舗で働く誇りプライド、お届けした時のお客様の笑顔、一日ベストを尽くしてやり切ったスタッフの表情が原動力になっていた。
そして大好きなドミノピザをもっとよくしたい、できていないところを一つずつ形にしていきたい、そんな想いが周囲に対する指摘やアドバイス、さらには取りまとめの役割としてリーダーの自覚を高めていったのだった。
このようにピザのレシピやデリバリーのノウハウはあるが、マニュアルやオペレーションは未整備で、日々、苦労の積み重ねでだったが、それがやりがいになっていた。
本社本部だけでは現場の細かいことは分からないため、会社の安全性や生産性を向上させるのは現場の声に耳を傾け、改善をすることがリーダーの役割。そして、世界的チェーンであってもすべてをマニュアル化していない。マニュアル化していいこと、してないいけないことの重要性が後から認識することができた。




