ブックオフ・ハードオフ「従業員による巨額内部不正」[第五弾]ブックオフ不正29件、業績への影響額6億円超!調査で明らかになった被害と不正の全容

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調査で明らかになったブックオフ不正の手口

オペレーションごとの不正行為を洗い出し

 調査結果によると、

BOGHグループの中核事業である国内ブックオフ事業の業務フロー(詳しくは後記第2のとおり。)は、大別すると、商品買取、商品管理(棚卸)、販売の3段階に区分することができるところ、不正行為を多角的・横断的に調査するうえで、まずは俯瞰的に各業務フローの段階における不正リスク(内部統制上の問題を内包する不正行為)の洗い出しを行うこととした。

調査報告書【公表版】 2024年10月15日 ブックオフグループホールディングス株式会社 特別調査委員会

としています。

つまり、オペレーションの段階において想定される不正リスクを明確化して、実態と照らし合わせて、不正行為をあぶり出しています。

ブックオフ不正の区分

 ブックオフ不正の手口はオペレーションごとの4段階(区分)に分類されています。

1.商品買取時の不正
2.商品管理・棚卸時の不正
3.販売時の不正
4.その他の不正

この区分で調査の結果、16もの不正の手口が認められています。

ブックオフ不正 – 16もあった不正の手口

1.商品買取時の不正

(1)架空買取
 実際に買い取る商品が存在しないにもかかわらず、架空の買取登録を行い、代金相当額をレジ又は金庫から持ち出して領得する行為。

(2)水増し査定による差額横領
 顧客と合意した商品数及び金額で買取りを行いつつも、店舗内では顧客と合意した商品数・金額よりも大きい商品数・金額で登録を行い、顧客に渡した金額との差額の現金を横領する行為。

(3)セット買取による買取点数の過少申告
 架空在庫を圧縮する目的で、実際に買い取りした商品数よりも減らした商品数で買取りしたこととする行為。

2.商品管理・棚卸時の不正

(1)商品持出し
 店舗従業員による店舗内在庫の窃取行為(内引き行為)。

(2)自店舗在庫を他店舗に買い取らせる行為
 自店舗の在庫について、顧客の持ち込み商品であると偽って他店舗にて買取りをさせ、その買取代金を領得する行為。

(3)棚卸偽装
 実地棚卸により帳在差異が発生した際、現物がないにもかかわらず在庫があるように偽装する行為(棚不足の場合)、又は、実際の実地棚卸の結果よりも少ない数の在庫数を棚卸結果として入力する行為(棚過剰の場合)。

(4)杜撰な棚卸等
 定められたルール等に則っていない棚卸に関する行為、又は、ルール等が定められていないか明確でないことによって棚卸作業に不備を生じさせた行為。

(5)滞留在庫隠蔽
 
粗利額低下を防ぐため、個品の滞留在庫について、データを書き換え、滞留在庫が販売されたように偽装する行為。

(6)架空・虚偽転換
 本来の転換の目的に反して、内引き・架空買取を隠蔽する等、本来と異なる目的のもと、単品を部門品に転換する・部門品のコードを他の部門品コードに転換する等の行為。

(7)架空ラベル貼替
 店頭にある商品に、存在しない在庫の値札ラベルや他の商品の値札ラベルを貼ることにより、当該在庫が存在するように偽装したり、実際には売れていない商品が売れたかのように偽装したりする等の行為。

(8)架空R処理
 実際の商品廃棄を伴わないままに、前倒してR処理を行い、又は、実際の商品廃棄時にR処理を行わずに後ろ倒してR処理することで、R処理に伴う損失の計上時期を操作する行為、及び、本来のR処理の目的に反して在庫データを消去するためにR処理をする行為。

(9)R登録の不実施
 商品を廃棄してもR登録を行わず、理論値を減少させないようにし、又は損失計上を回避する行為。

(10)架空Kコード処理
 実際のトレカの在庫データの移動(本POSシステム1から他社POSシステム)とは相違する内容で本POSシステム1上のKコード処理を行い、架空の在庫を計上させ、又は実態に相違して在庫を消去する行為。

「R処理」「R登録」:不要な商品の廃棄、リサイクル又は国外リユース等を行う際の処理・手続のことで、R処理を行う旨のシステム上の登録のことをR登録と呼んでいる。

3.販売時の不正

(1)現金着服
 顧客に販売した販売代金やレジの現金を着服(領得)する行為。

4.その他の不正

(1)架空買取・架空販売
 商品の架空買取と当該商品を販売したものと偽装する架空販売を一連のものとして実施する行為。

(2)予備釣銭等の横領行為
 社員の個人名義の口座に振り込まれた予備釣銭等の金員を横領する行為。

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