【人間関係】「苦手な部下との信頼関係の構築」佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 19.過去のわだかまりを乗り越える究極の自己認識

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【この記事で分かること】
「あの部下だけは苦手」を克服!過去の感情を氷解させ、部下との信頼関係を築く究極メソッド
 リーダーシップの究極の課題は、部下への感情的ブロックの解消です。これはリーダーの器の限界と過去のわだかまりに根ざしています。自己認識を深め、失敗を客観視し、勇気ある謝罪を通じて部下との信頼関係を再構築することが重要です。

この記事の目次

究極の信頼を阻む「心の氷山」を溶かす

 前記事「【人間関係】佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 18.共感は『アクション』である」では、部下との信頼関係を築くための「共感」を具体的な行動として捉える必要性をお伝えしました。共感は理解するだけでなく、行動に移すことで初めて部下の心に届きます。

しかし、その原則を全部理解した。そうしたいと思う。けど、あいつにだけはできない!感情的にどうしても! そう感じる読者の方もいるのではないでしょうか。

リーダーシップを発揮するための行動原則を理解していても、特定の部下に対してだけ感情的なブロックが働き、素直になれない。この「感情のわだかまり」こそ、リーダーシップにおける究極の課題です。

本記事では、この感情的な壁をいかにして氷解させ、過去のわだかまりを乗り越えて部下との強固な信頼関係を再生させるか、その具体的な「自己認識のプロセス」と「実践的な行動」について、深く掘り下げていきます。

信頼構築の究極の課題:感情的な「わだかまり」の正体

「全部理解した。けど、あの部下にだけはできない」壁

 リーダーとして部下との関係改善が必要だと頭では理解しているのに、「感情的にどうしても!」その一歩が踏み出せない。この感覚は、決してあなたの人間性が未熟だからではありません。

この「できない原因」は、多くの場合、あなた自身が意識的に、あるいは無意識的に「蓋をしていた自分の感情」に隠されています。

感情的な反感には必ず「原因」がある

 この考え方は、私が救いがあると思うのは、「人間は理由もなく誰かに反感を持ったり素直になれなかったりということはない」ということだからです。つまり、あなたが特定の部下に反感を抱くのは、必ずそのわだかまりの素があるからです。

その素が解消されれば、他の部下に対してと同じように、あなたは素直になれるはずです。まずは、なぜ部下にだけは心を開けないのか、その原因と真摯に向き合い、感情のわだかまりを氷解まで持って行く必要があります。

「なんでだろうな…。あ、そうか、あいつとは3年前にこういうことがあったから、それで俺は根に持ってるんだ」

このように、過去の出来事や自分の感情を認識することから、すべての解決は始まります。決着がつかないままの感情が何かしらあるのです。それを見つけましょう。

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